ハリウッドの作った時代劇。
「サムライスピリッツ」を描きたかったと思われる。
しかし、これは、何人(なにじん)に向けて創ったのかな?
日本人?
いやいや。
日本人は、時代劇に目が肥えてるから、この内容じゃちょっと、、、。
んじゃ、アメリカ人?
んー。
ワタシ、アメリカ人じゃアリマセーンから、ヨクワカリマセーン。
しかし、ま、時代劇としての完成度はともかく、映画はおもしろかったよ。
ハリウッドの描くジャパンに、多少の違和感はあるものの、2時間半を越える長い時間は、
退屈することなく、テンポよく過ぎていく。
公開前から、「渡辺謙が良い!」とウワサになってたね。
ま、確かに良かってん。
私、渡辺謙、好きやし。
けど、主演のトム・クルーズが、たいしたこと無さ過ぎて、必要以上に、渡辺謙が絶賛されるのでは?
とも思うのさ。
トム・クルーズが、ほんま、輝いてないねん。
鎧姿で馬に乗る姿は、なかなか似合ってるねんけどな。
日本語も、がんばってしゃべってるねんけどな。
けど、「かっこいー♪」とは思わないねんなー。
渡辺謙は、「しぶーい♪」と思うねんけど。
あ。
てことは、渡辺謙が良いから、トムがかすんでるのか。
てことは、やっぱり、「渡辺謙が良い」というウワサは真実なのか。
ふむむ。
真田広之は、驚く程、出番が少ないけど、かっこよかった。
小雪は、そこらのドラマで見るより、よっぽどキレイやった。
そうやって日本勢が、いい働きをしてるのに、
トム・クルーズが魅力を発揮できてないのが、残念。
主演男優やねんからさ。
天下のトム・クルーズやねんからさ。
ま、そんな出演者を熱く語ってみましたが、最後にストーリーをちょっと紹介。
最後のサムライ勝元(渡辺謙)を倒すはずが、捕虜にされたネイサン(トム・クルーズ)は、
彼らサムライ達の誇りと信念のために生きる姿を見て、深く影響をうける。
やがて、ついに、サムライ達が山を降り、近代化を進める日本国政府と対決する時がやってくる。
その時、ネイサンは?勝元は?そして、勝元が崇拝してきた天皇の決断は?
日本人自体が忘れてしまった武士道精神。
それを、ハリウッドが思い出させてくれる。ってことは、まったく無いんやけども、
この映画をみて、「自分は日本人だな」とは思えるね。
前半は英語がメイン。
後半は日本語がメイン。
後半はほとんど字幕無しでハリウッド映画が観られるって喜びも、ついてまーす。
・この映画を見たひとは、さらに進もう
・見てない人は、素直に戻ろう
2003年12月